金利上昇で株安はFOMC控えた単なる投機売り

先週末は久しぶりにNYダウ米国株式指数が2%以上の大幅下落となった。

 

ちまたでは米国の金利上昇懸念やら、ECBの現状維持政策の失望やら、日銀の金融政策縮小やらと、金利上昇懸念からの株安とのコメントが目につく。

 

しかし、今回の株安は単なる投機筋とメディアのコメントを真に受けている三流投資家の債券売り株売りでマーケットが下落したに過ぎないだろう。

 

金融相場による株式の上昇相場は継続していると考えた方がよさそうだ。

 

なぜ、そう言い切れるのか?

 

まず、米国ではFOMCを前にISM製造業・非製造業の両指数や雇用統計が市場予想を下回ったことで利上げ観測が後退していたなかでFED高官から利上げに前向きな発言が続いたことから金利上昇(債券価格下落)した。

 

この金利上昇を受けてNYダウは400ドル安と2%以上下落したことで金利上昇を嫌気した売りだとメディアではコメントされているが、これは正しくはない。

 

なぜか?

 

本当に金利上昇による景気悪化懸念を意識しているならば、イールドカーブはスティープニング(長期ほど金利上昇

しないのだ。

 

政策金利の引き上げは短期程反映されるもので、その金利上昇による景気悪化懸念を市場が意識すれば、短期ゾーンほど金利は上昇し長期ゾーンになるほど金利は上昇しないため、イールドカーブはフラット化する。

 

そう、景気悪化懸念が意識さるならば、債券の利回り構造はフラットになるのだ。

 

それが、イールドカーブはスティープニング化している。

 

なぜか?

 

それは、米国景気の回復傾向に変化はないからである。

 

 

これは欧州市場にも同様の事が言えるのである。

 

先週のECBで追加緩和措置が期待されるなか、現状維持だったことから失望され金利上昇し景気悪化懸念から株安になったと。

 

これもデタラメなメディアの解説と考えた方がいいだろう。

 

米国同様にイールドカーブがスティープニングの反応示す中で、欧州の銀行株が上昇している。

 

投資家ならばここで違和感を感じねばならない。

 

金利上昇で景気悪化懸念が本当に意識されているならば、債券の長期ゾーンはフラットになり、更に景気の先行指標である銀行株は下落するのだが、その逆の反応だ。

 

要は、米国株が史上最高値近辺で推移する中で、利上げへ前向きな発言がFED高官からあったことを投機筋が利用し売りアタックし、それをメディアが煽っただけだろう。

 

市場は常に頻繁に間違うことは常識だ。

 

フェアバリューに留まっている時の方が少ないくらいだ。

 

市場は常にフェアバリューから上下にオーバーシュートするものなのだ。

 

 

最後に日本株にもコメントしておこう。

 

日銀から超長期債の利回りが低下しすぎたことを気にするコメントがあったため、日銀金融政策決定会合で買い入れを縮小するのではとの懸念から長期金利が上昇しスティープニングした。

 

これは驚くほど単純というか、全く日銀の金融政策を理解していない三流投資家が市場に溢れている証拠だろう。

 

黒田日銀総裁も何度コメントしているが金融緩和の縮小はありえないのだ。

 

超長期金利が低下しすぎた事への日銀の懸念は、これ以上イールドカーブをフラット化させる意味がないとの意味だろう

 

つまり、マイナス金利の深堀はないとのことだろう。

 

マイナス金利でイールドカーブのフラット化は既に十分行ったが、なぜ超長期ゾーンが下がり過ぎたのか?

 

先程も説明したが、景気悪化懸念が意識された時にイールドカーブはフラット化する。

 

つまり、1月末のマイナス金利導入の時は、景気回復期待が全く意識されなかったのだ。

 

これは、マイナス金利政策が悪いのではなく、金融政策として不十分であったのだ。

 

では、何がセットで必要なのか?

 

そう、ETF増額など質的緩和が求められている。

 

これは7月末の日銀金融政策決定会合でETF増額が決定され、長期ゾーン程金利上昇していることからも理解できるだろう。

 

そうなのだ。

 

今、日本で求められているのは将来の景気回復期待から金利上昇を芽生えさせ質的緩和を中心とした追加緩和なのである。

 

世界的な金融相場は継続しているのだ。

 

来週の日銀金融政策決定会合が、更なる日本株の起爆剤となると期待したい・・・

 

ほな、またね!

 

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