日銀・政策現状維持とは、黒田さんガッカリだぜ!

昨日の日銀決定会合で日銀は政策の現状維持を決めた。

 

このニュースがメディアに流れたのは12時過ぎのお昼休みで、前場は200円強高い17,500円台で引けていたのが、先物で一気に前場引け値から900円程安い16,600円程度まで下げる反応を示していた。

 

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この先物の数値が目に入った瞬間に、あ~日銀がやっちゃったんだなと理解した。

 

今の日本の経済状態からすれば、今回は日銀は動かなければならなかった。

 

経済成長率がマイナスで、物価も上がらず、内需が弱く、結果として賃金が上がらない状態なのだから。

 

日銀は物価目標の達成時期を後ヅレさせたのが、今回で4回目だ。

 

これが非常に不味いことがわかるだろうか?

 

金融政策の本質は信頼がベースにあるからだ。

 

これは、欧州金融危機の時にマリオ・ドラギ総裁がTrust me!(俺を信じろ)と発言し、債務懸念国(イタリア・スペイン・ギリシャ等)をデフォルトさせないと宣言し、政策発動が実際に実施される前に金融危機が収束に一気に向かい出したことからも理解できるだろう。

 

アベノミクス初期でもそうであっただろう。

 

2013年4月に日銀は異次元緩和が行われてたが、実際に株高・円安は2012年11月から始まっていた。

 

なぜか?

 

そう、安倍政権誕生でこれまでの日銀の引き締め政策から一気に大規模緩和に向かうと市場が信頼したからだ。

 

もっと、言えば、リーマンショック後の米国でも当時のFRB議長バーナンキが言っていただろう。

 

「景気が回復するまで際限なく量的緩和を実施する」とね。

 

これらの例からも金融政策の胆がわかるのではないか?

 

金融当局が目指す経済状態を実現させるために金融当局は正しい政策を実施すると信頼するからこそ、他の経済主体はそれにそった経済行動をとるのだ。

 

そう、他の経済主体を金融当局が好ましいと想定する行動をとらせることこそが金融政策の胆なのだ。

 

だから、信頼がベースになければならないのだ。

 

これが最もわかりやく表現されたのが、欧州金融危機の際のマリオ・ドラギ総裁のTrust me!(俺を信じろ)と発言だ。

 

こういった金融政策の本質がわかれば、今回の日銀の現状維持がまずいこともわかるだろう。

 

必要であれば躊躇なく大胆に動くと黒田総裁は言っているが、実際には動かずに目標を後ろにずらして対応しているが、この対応が続けば日銀への信頼が後退し、今行なっている緩和効果も更に弱くなる危険性が高まるのだ。

 

なぜだかわかるだろうか?

 

日銀の年間80兆円のマネタリーベース増加も絶対金額だけを聞けば大規模な異次元緩和と言えるだろうが、実は経済全体からすれば大した金額ではないのが事実だ。

 

しかし、日銀が信頼されていれば、他の経済主体が日銀の政策に沿った行動をとる事で、その日銀の政策効果がより発揮されることとなるのだ。

 

だから、この信頼が欠如すればより大規模な政策が必要となる

 

黒田日銀総裁も常々言っているが、逐次投入はせず今やるべきことを全部やるというのはまさに正しく最もコストも安くつくのだ。

 

人間の体もそうではないか。

 

早期発見の早期治療がコストも最も安く治療効果も高いのだ。

 

本当に今回の日銀の判断にはがっかりであった。

 

では、これで日本株は売りなのか?

 

いや、日銀がデフレ脱却へのファイティングポーズを崩さない限りは日本株買いスタンスでいいだろう。

 

確かに、日銀への信頼は依然よりも低減はしているだろうが、それでも今の日銀はデフレ脱却に向けて正しい政策を行っている。

 

だが、金融政策の規模にこれだけやればいいという水準はないのだ。

 

では、どれだけ大規模に金融緩和をすればいいか?

 

それは、経済が良い方向へ反転するまでである。

 

今の日本の経済状態でいへば、インフレ期待が高まるまでである。

 

インフレ期待が高まれば、ここでは割愛するば経済は上手く回りだすのだから。

 

経済も人体も早期治療程、その後の効果も高くコストも安いのだから、黒田さん頼みますよ。

 

今後は、5月の伊勢志摩サミットに向けた財政対策と6月の日銀追加緩和がマーケットを支えることとなるだろう。

 

しかし、今回の日銀の政策現状維持でマーケットの信頼を傷つけたことで、投機売りが一時的に活発化するリスクはあるだろう。

 

そうなると、トータルの経済コストは高くなるのだから・・・

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