日銀マイナス金利導入で私達の生活はどうなる?

日銀のマイナス金利導入で金融業界は混乱しているようですね。

なんせ、8年以下の日本国債利回りがマイナスになってしまいましたから、そうなると10年ゾーンもこのままでは時間の問題でしょうね。

じゃーどう運用するのか?

運用の基本資産は内外債券と内外株ですが、安定資産は国内債券であり、もっとも運用比率が高くなります。

考えられることは、主に3つでしょう。

1つは、マイナス金利でもその国債を買う根拠はあります。

まだ更にマイナス金利幅が拡大するのならば、償還するまでに値上がり益を得て売却する手もあります。

しかし、これば最後に誰かがババを引くことになりますから、まさにババ抜きですね。

もう1つは、まだプラス金利の長い期間の国債を買うですが、これはデュレーションリスク(価格変動)が高くなりますので、二の足を踏んでしまうでしょう。

3つ目が、クレジットリスクを採る、つまり社債は国債プラスαの利回りがついてますので、社債のニーズも高くなってきます。

とまぁ、運用業界は苦悩しているようですが、我々一般人からすれば、大した問題ではありません。

金融市場はマイナス金利の影響が様々出てくるでしょうが、私達が生活する上での影響はかなり限定的に留まるのです。

マイナス金利を導入しているドイツ、スイス、スウェーデン、デンマークなど見ても、マイナス金利が適用されているのは、銀行が中央銀行に預ける口座や、銀行間貸出や、大口預金などに限られています。

そう、社会全体としてマイナス金利が適用されることはないのです。

そんなことすれば金融仲介機能が不能になり経済が頓挫してしまうからです。

仮に、マイナス金利でお金を借りてお金を更に貰えるのだったらどんどん借りて配当利回りの良い株買ったり、住宅買ったり、車買ったりと消費は爆発的に伸びるでしょう。

しかし、どこの銀行がお金払ってお金を貸すのでしょうか?そんなものビジネスとして成り立ってないですからね、そもそもが。

そうなのです。

金融市場で国債利回りがマイナスを付けたりしてますが、これが私たちの実生活に適用されることはかなり限定的なのです。

あるとしても、お金持ちの大口預金ぐらいでしょうね。

これは、マイナス金利が若干の手数料といった役割として機能しますので、マイナス金利となっても銀行から引出し、取り付け騒ぎなどにはなりません。

何億とかを現金で自分で保管するリスク(盗難や場所代など)を考えると、マイナス金利を払っても銀行預ける人が殆どなのです。

一方で、小口預金なら引出して自分のポケットにでも入れる人が増えるでしょうから、この小口預金の割合と影響で適用するかを考えるのでしょうけど、ほぼありえないでしょう。

しかし、今回のマイナス金利導入の目的はデフレ脱却の支援ですが、ほぼ効果がないことは明らかであり、これはマーケットにも見透かされています。

日銀のマイナス金利導入発表以来、連日銀行株が叩き売られています。

そう、日銀の物価を上昇させるといった思惑とは逆に、インフレ期待が醸成されず金利だけ下がり銀行の本業(貸出)が圧迫される懸念がもたれているのです。

将来のインフレ期待が上昇すれば金利は下がっても将来の需要増加からいずれ金利上昇がイメージされ銀行株が一番買われるのが、本来の金融相場なのです。

今回のマイナス金利導入の効果は、投機筋の買戻しを誘発させ、日銀はやる時はやると投機家に思い知らせたことで、これまでのような逆資産効果を生む程の投機アタックを消滅させたことです。

マイナス金利導入で金融業界が混乱するのは大したことではないですが、日本経済がデフレ脱却できないことは大問題です。

しかし、黒田日銀総裁のスタンスは全くぶれてません。

その時は、まさにパラダイムがシフトするでしょう・・・

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