日銀マイナス金利での貸し出しの効果とは?

先週末に某メディアから今週の日銀金融政策決定会合にて、日銀による金融機関へのマイナス金利での貸し出し検討との報道があった。

 

これを受けて株高円安銀行株高となったが、この政策は殆ど効果がないことを理解せねばならないだろう。

 

この日銀によるマイナス金利での銀行への貸し出しは、日本版TLTROと言われている様に、欧州で導入されている政策だ。

 

しかし、この政策が日本では殆ど効果が期待できない理由がわかるだろうか?

 

日本の金融機関の預貸率は70%程度であり、そもそも銀行に資金が余っているのだ。

 

そう、貸出需要自体がなく銀行に資金が滞留し、仕方なく国債で運用している状況の中で、銀行が日銀からマイナス金利であっても借り入れるインセンティブは非常に低いであろう。

 

しかし、一部の著名エコノミストなどは、このマイナス金利貸し出しを行えば、ETFなどの追加購入を行う質的緩和が見送られても、大きな失望はされないだろうとのコメントをしているが、これは大間違いだろう。

 

先週から外人投資家が日本株を買い上がっている理由は、インフレ期待が高まる、つまり量(国債を80兆から100兆)と、メインはETF・リートの追加購入といった質の追加緩和を期待しているからに他ならない。

 

確かに、先週は日銀のマイナス金利貸し出し報道で株高に反応したが、これは単に分析力のない大衆投資家や、プログラミング売買がヘッドラインに反応したに過ぎないだろう。

 

マイナス金利貸し出しでは、日本の需要は喚起されずインフレ期待は高まらないのだ。

 

今回の報道は明らかに市場の反応を見るためのリークだろうが、先週末の株価の反応や、一部エコノミストの見解から、マイナス金利貸し出しが有効な政策などと、日銀サイドも勘違いされては非常に困る。

 

今週の日銀金融政策決定会合にて、質的緩和(ETF追加購入)が見送られ、マイナス金利貸し出しや、マイナス金利幅拡大などといった愚策しか出てこなければ、一旦は大きく売られることとなるだろう。

 

その場合、年初来安値の15,000円割れを目指す可能性もあるだろう。

 

しかし、日銀がデフレ脱却のための政策を維持する限りは、押し目買いスタンスで良いだろうが、足元の海外投資家の買いがインフレ期待の高まりであることを考えると、失望した場合の反動は大きく、またシステム売買が横行する中でフラッシュバック的な下落の可能性も出てくるだろう。

 

あくまで、海外投資家が日本株を買っている理由はデフレ脱却期待だ。

 

つまり、インフレ期待を高める政策ならば買いだ。

 

政策効果を正しく分析できれば、相場を見るポイントもクリアーになり、相場の初動によく発生する間違った動きも、収益チャンスとなるだろう。

 

黒田総裁!

 

あなたのこれまでの発言からすると、質と量の緩和は今回実施されると信じています。

 

それが、日本復活のためには必要なのですから。

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