外国人が日本株を大幅に売り越した理由とは?

2015年度は外国人投資家が日本株を5.1兆円売り越した。

 

これを受けてアベノミクスの終焉だとか、アベノミクス失敗だとか色々メディアで報道されているが、こんな陳腐な報道内容を真に受けていては大衆投資家に成り下がってしまうだろう。

 

日本株が下がっている、外国人投資家が売っている、円高だといった目の前で起こっている現象を見て、誰でもまず初めに連想することを発言しているにすぎない。

 

要は、本質を見る努力の欠片もない内容を言わざるを得ない。

 

では、なんで2015年度(2015年4月~2016年3月)は外国人投資家は大幅に日本株を売り越したのだろうか?

 

この理由、背景、原因がわかれば、この局面で日本株を売るか買うか様子見かの判断がクリアーにわかるはずだ。

 

大衆投資家は根拠の無い感情に左右されて投資判断を下すが、これでは少数の勝ち組になれるはずはないのだ。

 

では、本当に日本株はメディアが言う様にアベノミクスの終焉なのだろうか?

 

それは、NO!だ。

 

確かに、安倍首相の2014年の消費税率引き上げや、日銀の対応の遅れなど政策判断ミスは否めないが、それでも今の日本はデフレ脱却へ向かっているとみるべきだろう。

 

2013年度は外国人投資家は日本株をいくら買い越したか覚えているだろうか?

 

そうだ。15兆円も買い越していた。

 

2014年度は消費税率引き上げから日本経済は停滞したため、日本株買い越し額は1兆円にも満たなかった。

 

そして、2015年度は5.1兆円の売り越しだ。

 

つまり、アベノミクスの初期は外国人投資家の期待がマックスに高まり15兆円も日本株を買い越したが、その後、政策のミスもあり(消費税増税)、さらに日銀の対応の遅れあり、現在はアベノミクスが終焉したと見ているのではなく、外国人投資家が当初想定していたよりもアベノミクスの成功が遅れそうなことから、一旦、もっと有利な市場へ資金をシフトしているに過ぎないのだ。

 

では、もっと投資に有利な市場とはどこか?

 

投資は縦横無尽にグローバル市場を俯瞰しなければ勝てない

 

なぜならば、全ての点が線となり面となって繋がっているからだ。

 

もっと有利な市場とは米国だ。

 

NYダウ株価が年初からの世界株安からすでに年初来高値まで回復していることは知っているだろう。

 

原油安、利上げで米国の景気減速をメディアは煽っていたが、全く逆の動きとなっている。

 

米国は賃金も雇用も消費も順調に回復している。

 

では、なぜ日本株だけ上昇しない理由がわかるだろうか?

 

それは、簡単だろう、本ブログの読者諸君ならば・・・

 

そうだ、円高、これに尽きる。

 

では、なぜ円高が進行しているの?

 

大半のメディアでは米国の利上げ懸念後退から金利差縮小し円が買われているという内容が多いだろう。

 

他には、年明け以降の世界株安局面ではリスク回避の円高といった使い古された内容のオンパレードであった。

 

んん??今は米国中心に世界株価は戻ってきているのに日本は円高だけどね。

 

どれ程メディアの報道がデタラメかわかるだろう。

 

この投資の世界ではどれだけ自分の頭を使えるかが勝敗を分かつのだ。

 

決して時間の止まった知識量ではない。

 

知識量と頭を使えるかは全く別物であることを一流投資家は理解しているのだ。

 

話が逸れたが、なぜ円高が進行しているのか?

 

それは、これまでの相場の縦の流れと横の関係性を理解していれば容易に理解できるはずだ。

 

覚えているだろうか?アベノミクス初期に良く聞いたあの言葉?

 

そうだ。アベトレード!

 

アベトレードとは外国人投資家が日本株を買う時に日本株買いと円売りをセットで行うトレードのことだ。

 

ここからだけでもなぜドル円が円高で動いているのかわかっただろう。

 

そう、アベトレードのポジション解消である日本株売りと円買いが発生していると見てよいだろう。

 

更に、今の日本経済は消費税増税の影響で非常に内需が弱っており、外需に頼らなければ回復しない状況の中で円高が発生していることも日本株には踏んだり蹴ったりの状況となっている原因だろう。

 

アベノミクス以降に外国人投資家は16兆円程度日本株を買い越し、昨年度5兆円程度売り越した。

 

そう、本当に日本株に失望しているならば残りの11兆円程度の売りは出てくるはずだ。

 

しかし、そうはならないしなっていない。

 

なぜならば、相対的に有利は市場に資金を一旦舵を切っただけであり、日本株を見限ったわけではないからだ。

 

なぜそう言い切れるかわかるだろうか?

 

それは外国人投資家が日本株を大幅に買い越した理由である、デフレ脱却に日本は未だに向かっており、この4月、5月にその期待が更に高まる可能性があるからだ。

 

なぜ、外国人投資家が日本株を買い越し、売り越しているのかその理由がわかれば投資戦略も構築できる。

 

なぜだかわからず思考がフリーズしメディアに感情を揺さぶられるのが大衆投資家だ。

 

一流投資家に近づくためにも、なぜ?もっと他に良いアイデアは?と常に無限ループの思考実験を行う事を日々心がけています。

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