原油安の原因と日本株への影響(1)

未だに原油安がリスクだと勘違いしているメディアの報道が多く、その影響で本気で原油安が株安の原因だと思い込んでいる投資家も多いようです。

しかし、原油安は100歩譲っても日本株にはプラス

もっと正確に言えば先進国にはプラスで世界経済トータルでもプラスのなのです。

えっ?

でも、原油安で産油国の財政悪化でその穴埋めでSWFの株売りやエネルギー企業の業績悪化で設備投資も減少し世界株安になっているではないかと?

そういった声が聞こえてきそうですが、これは全くの誤りです。

確かに、原油安と連動し世界株安となっており、あたかも原油安が株安の諸悪の根源の様に思ってしまうでしょうが、これは単なる相関性があるだけで本質ではないのです。

では、世界株安の本当の原因は?

まぁ、これはこれまでも当ブログで書いてますが、また後程指摘しますので、まずは原油安の本当の原因を説明します。

世間一般には原油安の影響は中国など新興国や先進国を含めた世界景気減速から原油の需要が減ったからだと思っているようですが、実はこれは今の急速な原油安とは殆ど関係はないのです。

なぜならば、原油への需要は原油が下がり続けている今もなお需要は実は上昇し続けているのですから。

しかし、ちょっと詳しい方ならこう言うでしょう。

「原油の需要は伸びているのは知ってるよ、でも供給はもっと伸びており供給超過になっているから原油は下落しているんだ」と。

そう、確かの今は供給超過なのですが、それでも今の急速な原油安は実需の供給超過の影響は殆どないのです。

では、本当の原油安の原因とは何かわかりますか?

以下の2000年からの原油チャートを見て下さい。

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2008年の7月に原油は1バレル140ドルを超えていますね。

この時期は2007年にサブプライム問題でパリバショックが起こり信用不安から世界株安へと向かいましたね。

しかも、2008年3月にはサブプライム問題からベアスターンズが破綻しました。

このようなサブプライム危機で、しかも原油の実需は供給超過の中で、原油は史上最高値の1バレル144ドルへ上昇し続けたのです。

不思議に思いませんか?

世界経済がサブプライム問題で怯え株価も急落し原油の実需も低迷する中で史上最高値に一直線とは?

そう、原油価格の決定要素は実需ではなく投資や投機といった金融要因なのです。

2000年代以降に原油はファンドなど金融商品化され主に年金基金が分散投資の一環で買い始めました。

しかし、原油市場は規模が小さいため、年金基金のほんの僅かな割合とはいへ価格は上昇し、しかも原油が枯渇するだとか、中国が資源を食い尽くすとか、バイオエタノールといった思惑で投資だけでなく投機マネーが流入し資源バブルが発生したのです。

リーマンショック後のこの急落ぶりからもわかるでしょうが、まさに投資マネーの影響が殆どと言っていいでしょう。

では、なぜ今はこれだけ急落しているのかもわかるでしょう。

そう、投資マネーが撤退しているからなのです。

では、なぜ投資マネーは撤退したのでしょうか?

そう、原油やコモディティが実需に連動するのではなく、まさに金融商品と化してしまったがために、株との連動性が高まりすぎたため、期待した分散効果が効かなくなったこから強大な年金基金が撤退していったのです。

しかも、コモディティバブルは様々な問題を引き起こしましたね。

本当に必要な新興国に食料が行きわたらなくなり一部の国では暴動が発生したり。

また、大国ロシアが復活し地政学リスクも高まりました。

そして、投機マネーの流入を抑止する様々な規制が作られたいったのです。

だから、今後当面は原油をはじめとしたコモディティに投資だけでなく投機マネーすら大きな流入は期待できないことからロングの対象としては魅力は殆どないでしょう。

もちろん、原油は下げ続けはしないし、必ずどこかの水準で反転はします。

なぜならば、原油安は日本を始めとした先進国経済へはプラスの影響を及ぼすのだから。

今の原油安の効果が先進国に浸透し景気回復してくれば原油需要期待から原油安も必ず一巡するのです。

でも、原油安が世界経済にプラスなのに何で株は下がりまくっているの?って言われそうですが、それは・・・。

あっもうこんな時間か、少し今日は体調も悪いのでまた明日に書かせてもらいますね。

明日は9:00からのドラゴンボールも見なきゃいけないのでそろそろ寝ます。

しかし、追加買いできる余力のない投資家にはつらい時期ですね・・・

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