マイナス金利深堀の効果よりデメリットが大きい理由

明日の日銀金融政策決定会合の結果次第で、当面の日本株の方向性が決定づけられることとなろう。

 

当然だが、今の日本経済を踏まえると量と質の追加緩和を実施することは必須だ。

 

それは物価の状態を見れば明らかだろう。

 

日銀の物価目標である生鮮食品を除くコアCPIは今年3月から前年比で直近の7月までずっとマイナスだ。

 

更に、政府の物価判断で用いる食料及びエネルギーを除いたコアコアCPI(消費者物価指数)でさへ、6月、7月の連続で前月比でマイナスとなっている。前月比でマイナスが続けば1年度も年度比でもマイナスになることはわかるだろう。

 

つまり、物価の基調は非常に弱いのだ。

 

だから、今の日本経済を素直にみれば追加緩和、しかも量的、質的追加緩和が必要なのだ。

 

巷で噂されているマイナス金利の深堀をやったところで日本経済へのメリットは殆どないのだ。

 

そんなことは、今年1月に導入したマイナス金利の目的とその実際に及ぼした影響を見ればわかるのではないか。

 

マイナス金利導入の目的とは何であったか?

 

そう、一つには、イールドカーブをフラット化させることで、債券から株などリスク資産へ資金を移動させるポートフォリオリバランスを期待した。

 

でも、実際はどうだったか?

 

安定資産とされる国債から株へと向かうどころか、株から国債を中心とした債券へ資金が向かったのだ。

 

マイナス金利のゾーンを避けて、長期のゾーンの国債へ資金が向かい、更に社債などクレジットものが買われたのだ。

 

そう、日銀の当てが外れたとしか言えない状態だ。

 

もちろん、マイナス金利の効果はあったことも理解しなければならない。

 

ソフトバンクやソニーやら大型起債で資金調達が活発化した。

 

しかし、この調達した資金が国内へは殆ど還流しないだろうからその直接的な効果は残念だが。

 

もう一つのマイナス金利の効果としては、日銀当座預金の一部をマイナス金利にしたことで、今後の量的緩和効果が向上することとなったことだ。

 

これまでは、日銀当座預金に+0.1%の付利がついていたばかりに、日銀が銀行から買い入れた資金がそのまま日銀当座預金に豚積みされたいたのだから、マイナス金利の導入は今後の量的緩和の効果を高める一定の役割を果たすであろう。 

 

とはいへ、ここからのマイナス金利の深堀をするメリットとデメリットを比べると、明らかにデメリットの方が大きいだろう。

 

日銀がマイナス金利を導入したもう一つの狙いが金利を下げることで、企業への銀行貸し出しを増やすことであった。

 

しかし、実際にはマイナス金利導入の効果で銀行の貸出が増えた結果にはなっていない

 

そう、貸出金利が下落し銀行収益が圧迫されたデメリットの方が圧倒的に大きいのだ。

 

大手企業への貸出金利はTIBORをベースに決定されるが、今の3か月TIBORは0.06%くらいだ。

 

もちろん、これに各企業ごとの信用を基にスプレッドが加算されるのだが。

 

しかし、仮に信用スプレッドが0.2%としても、ここからマイナス金利の深堀で▲0.1%されると、今でのカツカツの銀行の収益がもっとカツカツになるだろう。

 

だから、銀行はこれ以上のマイナス金利がなされるならば、預金へのコスト転嫁も検討すると言っているのだ。

 

私が言いたいのは、銀行の収益云々ではない。

 

要は、需要を喚起する政策を実施しなければならないということだ。

 

そして、それはマイナス金利の深堀ではなく、量的・質的追加緩和であるということだ。 

 

明日が、日本株の当面の方向性を決めることとなる・・・

 

黒田さん!

 

信じてますよ!!!

 

ほな、またね!

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