トランプ米大統領はありえるのか?

年初の時点ではドナルド・トランプ氏が米大統領になるなんてありねぇーと笑っていたが、今は笑えない微妙な転換となってきた。

 

私はカツラではないと、頭からバケツの水をかぶっている姿は、まさに売れないコメディアンの様で大いに笑かしてくれていたのだが、今では彼のパフォーマンスが笑えなくなってきた。

 

しかし、恐らく多くの日本人はなぜトランプ氏があれだけ国民に支持されているのかいまいち腑に落ちないものがあるのではないか。

 

それは、日本はまだ米国程には格差社会が拡大しておらず進行過程だからである。

 

資本主義の先頭を走る米国では最も格差社会が進んでおり、そしてその格差は一握りの勝ち組と大勢の負け組を生み出すのが必然なのだ。

 

しかし、この極度の格差は社会を不安定にすることから、これに警笛を鳴らしたのが近年では、「21世紀の資本」が世界的ベストセラーとなったトマ・ピケティだ。

 

ピケティが富裕層を課税強化し中間層以下へ所得配分を唱えた「21世紀の資本」が世界的ベストセラーになったのは、まさに時代性にあっていたからだろう。

 

そう、まさに現代はマジョリティである中間層以下が社会から抑圧されていると言っていいだろう。

 

そして、その抑圧され不満が溜まりまくっているところに、彼らの心の叫びの代弁者としてドナルド・トランプ氏が絶妙のタイミングで現れたのであろう。

 

「移民が米国労働者に低賃金と高失業率をもららしているのだ!彼らを強制退去させる」などと、まさにそれが問題であり、そうすれば今の困窮から脱することができるようなことを言っている。

 

しかし、トランプ氏の主張は単なる大衆迎合であり、経済学的におかしな事だらけなのだ。

 

格差社会の問題は移民を制限すれば解決するものでは全くないのだが、知的貧困層は簡単に騙されてしまうのだ。

 

団結力を出すためには対外に敵を作り出すことは中国なども頻繁に行っている心理学に基づいた手法だ。

 

トランプ氏は高学歴でビジネスでも不動産王となった程の人物だから、バカではなく、逆に人心にも長けている人物なのだろう。

 

だからこそ、一層タチが悪いのだ。

 

人類は間違いを犯しながらも進歩してきた。経済理論も同様である。だからこそ、ありえない経済理論で大衆を扇動することは、歴史への冒涜であり後退を意味するのだ。

 

米国大統領なればスーパーパワーを持つことになるが、やはり世界のリーダーとなるには、学問的優秀だけでなく、他者を理解、受け入れる度量といった人間性や調整力などバランス感覚がなければ、まさに世界はカオスに陥ってしまうであろう。

 

資本主義の行きつく先である超格差社会の先頭を走っている米国で、抑圧されたマジョリティの弱みにつけこみ人気を博すコメディアンが本当に米国大統領になってしまうのか?

 

恐らくそれはないだろう。

 

なぜならば、民主主義は最高を選ぶことはできない事は多々あるが、しかし最悪の選択肢は避ける事ができるシステムなのだ。

 

だから、今もなおこの民主主義に取って代わるシステムがないのである。

 

そう、信じている・・・

 

(トランプ氏の最近のメッセージ)

 

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