トランプ大統領就任後に株は暴落かトランプラリー復活か?

足下はトランプ氏勝利が決まった11/9以降のトランプラリーが一巡し相場は揉みあっており、買いか売りか迷っている投資家は多いようである。

 

トランプ大統領就任後に株価は下落するのではないか?または、再度トランプラリーが復活するのか?

 

結論から言えば足下の株価揉みあいはあくまで上昇相場の中の一旦の調整と考えている。

 

そして、多くの投資家の懸念とは裏腹に、日経平均など指数自体は大きく値を下げずに調整する可能性が高そうだ。

 

相場格言でもあるが、「押し目待ちに押し目なし」ってやつだ。

 

どういうメカニズムかわかるだろうか?

 

マーケットが調整する場合、値幅調整と日柄調整の2パターンがある。

 

その名の通り、値幅調整は値幅が大きく下がる中で売りたい投資家の売りが一巡しバリュエーションも株価が下がることで過熱感が解消される調整パターンだ。

 

そして、相場が異様に強い時に発生するのが日柄調整である。

 

この日柄調整は、バリューやグロースといったセクターや東証やJASDAQなど市場をローテーションし、株式市場からの資金流出とはならないことから日経平均など代表指数は横ばいレンジで推移する。

 

つまり、株式市場の中で売りたい投資家の売りを吸収し、上昇傾向の移動平均線が横ばいの株価指数に追いつくことでバリュエーションの過熱感も解消するのである。

 

今の相場は「バリュー大型株」を軸としながらも過熱感が出てくれば、「内需ディフェンシブ株」「グロース株」「中小型株」など程よくマネーがローテンションしており、まだまだ日本株を買いたい投資家が存在することから、日柄調整となる可能性は高そうだ。

 

よって、仮に大きく株価が値幅で下落する局面があれば、そこは絶好の仕込場と考えている。

 

しかしながら、世間一般には今のトランプ相場、トランプラリーの継続性に疑問を持っているメディアの報道や投資家は多いようだ。

 

確かに、特定の企業を名指しでののしったり、称賛したりと、最近は悪いトランプ節が復活してきており多くの人々の反感や不安も高まっている。

 

特に1月11日にトランプ次期大統領は大統領選挙で勝利して以降、初めてとなる記者会見を行ったが、トランプ氏は米国の通商交渉は大失敗で、日本やメキシコなどの間に貿易不均衡があるといった保護主義的な発言や、さらに一部メディアからの質問を最後まで拒否するなどの態度から有力メディアはじめネットでも批判が殺到していた。

 

ノーベル経済学賞受賞者らからは、トランプノミクスはうまくいかないという「広範なコンセンサス」があるとスティグリッツ氏は米経済学会で語っていた。

 

1月20日の大統領就任式では、トランプ次期大統領への支持または抗議のデモを予定する団体は99に上り、過去最大規模となりそうだとのことだ。

 

超大国の次期アメリカ大統領がこのような傲慢チキな男で世界はどうなってしまうのか?本当に大丈夫か?といった不安、怒り、不満などネガティブな感情を抱く者も多いだろう。

 

私もトランプ氏の発言や政治パフォーマンスを見ていると暗い嫌な気持ちになる。

 

かつてサラリーマン時代のパワハラ上司に苦しめられた嫌な記憶が甦るのだ。

 

傲慢で自分勝手でこちらの言い分になど全く聞く耳を持たない鬼軍曹で、誰もが恐れ嫌っていたが、でも人事権などサラリーマン人生の生殺与奪の権利を掌握していることから、この傲慢な上司に誰もがゴマをすり機嫌を損ねない様に神経をすり減らす毎日・・・

 

まさに地獄だった・・・

 

こんな鬼上司には一生お目にかかりたくないと思っていたら、何と同じようなタイプの傲慢チキ男がアメリカ大統領になるとは!

 

ビックリたまげた!!!

 

しかし、例え生理的に100%受け付けない男でも株は上がる可能性が高いだろう。

 

投資は感情論や倫理的に良い悪いで判断していては勝てないのだ。

 

3.11東日本大震災で日本株を売りまくっていた日本勢に対し、海外勢は根こそぎ買い巻くっていた。

 

戦争やパンデミックでもその関連銘柄は買われる。

 

そう、投資は感情論や倫理観ではなく、もっとクールヘッドで判断しなければ勝ち組にはなれないのだ。

 

では、何をどうクールに投資判断するのか?

 

株が上がる条件がととのっているか否かだ。

 

そう、トランプ大統領は生理的に受け付けない死ぬほど嫌いなタイプであろうと、トランプノミクスは株が上がる材料を兼ね備えているのだ。

 

経済や株式市場がクラッシュし下落トレンドに転換する局面に発生する経済現象がある。

 

歴史を振り返れば一目瞭然だろう。

 

そう、経済や株式マーケットがクラッシュする局面で発生する主な経済現象の1つが、オーバーキル!である。

 

要は過熱した景気を冷ますために金利を実体経済以上に引き上げ過ぎた時だ。

 

では、その局面での具体的な指標は何を見ればいいのか?

 

どの金利水準がオーバーキルと言えるのか?

 

これは10年金利とか一定年限の金利水準だけを見ていてもわからない。

 

見るべきは長短金利である。

 

景気、株式市場が下落転換する前には逆イールドカーブといった金利構造が債券市場で発生するのだ。

 

つまり、短期金利が長期金利以上に高くなる現象である。

 

この逆イールドカーブの発生が予見できる相場環境になってくるようだと、株ロングの戦略も見直しが必要になってくる局面であろう。

 

もちろん、これが投資判断する上での全てではないが、投資家としては認識すべき最重要ファクターの1つであることは間違いないだろう。

 

では、今の投資環境はどうだろうか?

 

日米ともに長期ゾーンほど金利が上昇してきており長短金利差は拡大している。

 

これはイールドカーブ(債券の利回り曲線)のスティープ化と呼ばれ景気回復局面で発生する現象である。

 

逆イールドカーブとは真逆だ。

 

つまり、今はマーケットサイクル、景気循環から見ると景気回復の初期段階であり、そして、更なる力強い回復局面へ移行できる可能性が高いのである。

 

なぜそう言えるのか?

 

少し勉強している投資家なら常識だが、マーケットには「金融相場→業績相場→逆金融相場→逆業績相場」を繰り返す相場サイクルがある。

 

そして、今は金融相場であり、上昇率が最も高いのがこの金融相場の局面である。

 

この金融相場の中身が今は強烈に強力なのだ。

 

大規模量的金融緩和+大規模財政政策」いわゆるポリシーミックスを当初は日本が先行していたが、トランプミクスで米国が一気に財政出動へも舵を切ったことで、このポリシーミックスの流れが欧州含めて世界的に加速する可能性が高まっている

 

今は相場サイクルの回復初期に位置し、更にこれだけ強力な経済政策を実施している中で株は下がるのか?

 

空売りを仕掛けている大半の投資家は、直近との対比での株価の位置や、トランプ氏の不確定要素を織り込めずに売りの判断をしているのだろうが、大相場を作り出す本質を理解すればショート戦略のリスクの高さが理解できるはずだ。

 

投資予測をする場合、俯瞰的にマーケットを見なければ、正しい現状分析はできない。

 

今起こっている現象を正しく分析できれば、次どう動くか予測することは然程難しくはないのである。

 

もっとも難しくもっとも重要なのが現状分析なのだ。

 

しかし、この俯瞰的に構造的に分析するっていうことがどういうことなのかを理解していない投資家は多い。

 

要は世界中のマーケットの繋がりから今何がおこっているのかを把握するのだ。

 

個人投資家には、日本株だけとか、日米株や新興国の株といった単一市場の動きだけ見て視野の狭い投資判断をする人が多い。

 

俯瞰的とは、株、債券、商品、為替などあらゆる投資対象の関係、繋がりを構造的に把握することである。

 

中国で蝶が羽ばたいたら、米国でハリケーンが起きるという、バタフライ効果という言葉を聞いた事はあるのではないだろうか?

 

他にも、風が吹けば桶屋が儲かる、といった日本の諺があるが、俯瞰的に構造的に把握するとはこうゆうことと同じである。

 

投資で具体的に言えば、株でもどのセクターが買われ、債券市場の金利構造(イールドカーブ)はどうなっており、それが意味するものは何なのかを構造的に繋がりストーリーをもって理解するのだ。

 

今のマーケットの構造的なメカニズムがわかれば、次はどうなるかなど容易く予測できるだろう。

 

株価予測とは現実をどれだけ正しく理解できるか」なのである。

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