なぜトランプは大統領選で勝利できたのか?その理由とは?

アメリカ大統領選挙を再集計やり直しすべきか?

 

 

メディアではトランプ氏が大統領選で勝利した事で、世界へどんな影響があり、何が起こるのかを恐れ懸念している報道が後を絶たない。

 

トランプ氏の暗殺計画やら、米中戦争の勃発やら、ナショナリズムの台頭から世界が保護主義化し政治、経済が混迷するやら、民主主義が機能不全やらと、物騒で暗い話ばかり報道されている。

 

しかし、これら報道の殆どは一部エリートの現体制側の論理であって、現実の社会の真の姿も問題点も捉えられていない

 

今回の大統領選で投票再集計を行うとか、ヒラリークリントンの投票数がトランプより200万票も多かったのにトランプが勝利する選挙制度が可笑しいとか一部識者は主張しているが、どれも今回の米大統領選挙結果の本質を理解できてない。

 

総得票数ではヒラリーがトランプを上回ったにもかかわらず米大統領選に負けたことは、まさに今の米国の問題を反映しており、実は全くもって違和感がない

 

ドナルドトランプ大統領選勝利の最大の理由は、米選挙人制度の欠陥や問題ではなく、エスタブリッシュメント政治が放置し続けた格差社会が極限まで拡大した事が原因なのだから。

 

 

アメリカ国民がトランプを大統領に選んだ理由とは?

 

 

トランプ陣営の選挙参謀はかなりの凄腕のようだ。

 

トランプ勝利の要因は、超格差社会で急激に増加した低所得層と痩せ細る中間層をターゲットとしたことと、彼らの支持を得る選挙戦略に徹したことだろう。

 

あのトランプ氏の暴言や中味の無い大統領選討論会も、少数の富裕層やインテリから見れば単なるバカな異端にしか見えないが、低所得者層へは効果的な巧みな戦略なのだ。

 

なぜだかわかるだろうか?

 

トランプ氏は選挙戦で、テレビやユーチューブなどネットでも散々報道されていたが、どれもこれもヒラリーを叩く暴言と、根拠が無い中味空っぽのポピュリズム的政策の問題発言を繰り返していただろう。

 

これが今の格差社会に不満爆発寸前の低所得層のハートをキャッチするのに実に効果があるのだ。

 

低所得層は大衆化しやすく、大衆は目の前の嫌な事、苦しい事、目先の困難を避ける事を最優先する傾向がある。

 

これは、教育水準の低い層は思考停止に陥りやすく近視眼的な思考をしやすいことからも理解できるだろう。

 

だから、ドナルドトランプ氏は彼ら低所得者層の不満の社会を作ったエスタブリッシュメントの象徴としてのヒラリーへの攻撃を徹底的におこなったのだ。

 

また、同様にトランプ氏は彼ら低所得層が自分達の職を奪っていると思い込んでいる移民を攻撃し、更に移民への根強い差別意識を利用することでトランプ人気を急上昇させたのである。

 

一方で、富裕層やインテリといった教育水準の高い層は、今の目の前の事に反対でも代替案がなければ、とりあえずは今の状態を維持しようとする傾向があるのだ。

 

予測できない未来よりも、予測可能で我慢できる範囲なら今を選択するのである。

 

 

トランプ現象を生み出すアメリカ社会の問題点とは?

 

 

トランプ人気を支えているのは、所得格差の拡大と働けど働けど貧困から抜け出す機会すらない機会格差といった格差社会が拡大していることだ。

 

このような格差社会では一部の富裕層、インテリの高所得層と低所得者層の住む地域の分布がどうなるかは日本の現状を見てもわかるだろう。

 

そうである。荒廃した地方に低所得層、都市部に高所得層が集中するといった構図になる。

 

だから、地方に行くほどトランプの支持者の割合が増える傾向があり、閉塞感が漂う社会に 不満を抱く低所得の白人労働者層がトランプ氏を支持するのは、まさに今の米国の格差社会の問題そのものを反映しており、格差問題を極限まで放置したエスタブリッシュメントが選挙で敗北するのは、民主主義が機能不全などではなく実は上手く機能していると考えるべきだろう。

 

日本でも一票の格差問題が指摘されているが、要は同じ問題だ。

 

つまり、「選挙区ごとの人口の差異」があり、人口が少ない地域は相対的に議員が多くなり、人口が多い地域は相対的に議員が少なくり1票の重みに差が生じるということだ。

 

日本でも長年のデフレ不況で地方が荒廃しシャッター商店街が増加していっていたではないか。

 

不景気や低成長が続けば生産効率を上げるために都市に集中し地方が荒廃し地方と都市の格差社会が拡大するのだ。

 

 

なぜアメリカ大統領選挙の予測は外れたのか?

 

 

数々の世論調査の結果、民主党候補のヒラリー・クリントンがアメリカ大統領選で勝利すると事前予測していたが無残にどれも予測が外れた。

 

なぜ主要メディアの予測は外れたのか?

 

その理由は明らかだろう。

 

隠れトランプ支持者が多数存在していたのだが、これは選挙活動中の米国社会を丁寧に見ていれば感じ取れたのではないだろうか?

 

そうである。

 

トランプ支持などと面前で言えば、お前はクレイジーかとか、頭がおかしな奴といったレッテルが張られる空気を感じなかっただろうか。

 

日本ですらそうだっただろう。トランプ支持など口が裂けても恥ずかしくて言えない空気だった。

 

そう、世の中の空気がドナルドトランプ支持と堂々と答えれない雰囲気であったため隠れトランプ支持者を生み出し、それが世論調査を歪め予測が外れることとなったのだろう。

 

だから、事前調査でヒラリー支持と答えた人が投票所のボックスの中で世間の目を気にしないで良い状況となればトランプと書いた米国民が相当数いたのだろう。

 

そして、これはまだ世間体を気にする余裕があり若干ありインテリちっくな中間層ほど隠れトランプが多かったと推測される。

 

だから閉鎖空間のソーシャルメディアの方が上手く現実を把握できるてめ、ソーシャルメディアでアメリカ大統領選の結果予測をしていた企業は、ドナルド・トランプが選挙で勝つ可能性があるとずっと前からわかっていたと謳っていたが、まんざらウソではでもなさそうだ。

 

 

トランプがヒラリーに勝利した要因、理由は実に合理的だ!

 

 

今回のアメリカ大統領選挙は、不人気対決と言われていた。

 

世間では女性初(ヒラリー)か異端(トランプ)と言われていたが、この構図では今回の米大統領選挙でのトランプ勝利の原因、理由は見えて来ない。

 

今回の大統領選をもっとわかりやすく表すと、「悪(ヒラリークリントン) VS バカ(ドナルドトランプ)」だ。

 

今の悲惨な現実である格差社会を作った悪の象徴としてのヒラリークリントン。

 

一方で、バカだが低所得層にとっての最大の悪であるヒラリーや不法移民を退去させるなどの移民政策を主張するトランプ。

 

どちらを低所得層が選ぶかは一目瞭然だろう。

 

そう、バカなドナルドトランプだ。

 

バカは悪になる可能性もあるが、今はただのバカでまだ悪ではなく、もしかするとただのバカではなくより良い社会を作ってくれる可能性があるのだ。

 

そうなのだ。

 

悪は既に悪という結果が出ているが、バカには可能性があるのだ。

 

少数の富裕層やインテリはバカが大統領になり不透明な社会より、今の社会の方がマシと思うが、今の格差社会に耐えられない低所得層はバカでも可能性のあるトランプを選ぶのは実に自然な合理的な選択なのだ。

 

 

ポピュリズムはパラダイムシフトの兆しだ!

 

 

英国のブリグジットからトランプ勝利によるトランプ旋風!トランプ現象!で更に欧州での反EUポピュリズム政党の躍進に弾みが突きそうだ。

 

これは悪い傾向なのか?

 

NO!だ。

 

ポピュリズムの台頭を十把一絡げに悪と切り捨てれば、更に社会、世界はカオスに突入するだろう。

 

ポピュリズムは政治への不満が原動力となるが、それはまさに、戦後の豊かさと平等のバランスが野放しの資本主義によって崩れたことが今の社会の問題点であり、耳を傾けるべき声なのだ。

 

そう、今のポピュリズム台頭は、今の閉塞感が充満した社会から、新たなより良い未来への架け橋となる存在であると期待したい。

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