個人投資家の最強戦略~その壱~

投資で最も基本かつ大切な事はなんでしょうか?

そうですね。多くの人は「長期投資」だと答えるのではないでしょうか?

これは、正解ですが、実は多くの人が本当の意味で「長期投資」を理解はしていないようです。

株式は過去のデータからも時間軸を伸ばせば延ばす程、長期では上昇することが見て取れるでしょう。

しかし、どこまで時間軸を伸ばせば良いのでしょうか?

100年?50年?

100年後に上がってるって言われても、殆どの人は死んでるでしょうから、この期間での長期投資は意味ないですよね。

人によっては限られた時間は異なるのです。

例えば、2012年11月以降からのアベノミクス以前の日本株(日経平均、TOPIX等)指数は20年間上がらるどころか、マイナスでした。

20年ですよ!日本株に20年間投資してもマイナスだったんです。

人によって異なるとはいへ20年って長期でしょ?

そうなのです。まさに、日本は長期投資でも儲からない市場だったということなのです。

日本では株式市場が活況になると、バカでもお手軽に儲ける手法なる書籍が本屋の投資、金融コーナーにガンガン並べられることで、投資とは株式投資だといった視野の狭い思い込みが強くなってしまうようです。

また、投資のど基本である分散投資といった重要な知識を持っていても、それは株の中での分散といった残念な理解に留まっている人が多いようです。

これは深刻な問題です。

これでは投資にも勝てず、それどころか投資家としても一向に成長できないでしょう。

なぜだかわかりますか?

まず、上がらない市場でいくら分散しても、儲かる確率はグッと低くなってしまうのは容易に理解できるでしょう。

そう、本来、投資とは相対パフォーマンスが有利だと思われるものへ投資するのですが、ここで言う相対パフォーマンスとは大きな資産クラスでの比較であり、主に国内債券、国内株式、外国債券、外国株式の4資産を意味するのです。

そして、この4資産にて景気、相場の局面毎に、相対的に有利な資産への投資比率を高め、不利な資産の比率を抑制し、資産配分比率の変更を繰り返すことで、全ての資産の上昇局面を捉えるのです。

わかりますか?

例えば、当初の資産配分が国内債券20%、国内株式30%、外国債券20%、外国株式30%の比率でスタートしたとします。

そして、株式が上昇する相場環境だと判断すれば、債券の比率を引き下げ、株式の比率を引き上げるのです。

これこそが、まさに投資の神髄であるアセットアロケーション(資産配分戦略)なのです。

確かに、過去のデータからも株式の長期のバイ&ホールド戦略は有効ですが、一方でその保有期間中の下落も受け入れなければならず、またその価格が戻すまでの保有期間がどれだけあるかは人によって大きく異なるのです。

つまり、単なるバイ&ホールドの平均リターンより高いリターンを狙うならば、相場環境に応じて最適な資産配分比率を変更することで、投資リターンを大きく高めることができるのです。

投資リターンの最大の決定要素は何かご存じでしょうか?

恐らく多くの人はこう答えるでしょう。

それは、3倍、5倍、いやテンバーガーとなる銘柄を選択することだと。

まぁ、お宝銘柄だとか投資雑誌の殆どは読者の関心を手っ取り早く掴める銘柄情報ばかりなので、この誤解はある意味仕方がないのでしょう。

しかし、投資リターンを決定する最大の要因は、どの資産クラスへどの程度投資するかといった資産クラスの選択なのです。

この事実は投資のプロの間では常識中の常識ですが、多くの個人投資家はこの知識すら持ち合わせていない方が多いようです。

このアセットアロケーションの重要性を理解していれば、投資リターンを高めるだけではなく、巷でちらほら聞く投資で人生を破滅させるといった悲惨な状況もグンと減ることでしょう。

そう、アセットアロケーションはリスク管理の基本でもあるのです。

では、経済状況に応じた資産配分を決定するために必要なものは何か?

とはいへ、そんな都合の良いアセットロケーションなんてできるのか?なーんて思っていませんか?

訓練すれば余裕とは言いませんが可能です。

では、実際にどうやってするのか?

そう、アセットアロケーションは景気循環、相場サイクルに応じて行うことから、マクロ経済の正しい認識に基づく投資予測が鍵となるのです。

そして、この資産配分戦略が正しく活用できれば、株式のセクターアロケーション(業種間)もいとも簡単にできることから更に高いリターンを狙えることになるのです。

つまり、正しいマクロ分析ができることで、相対的により上昇する業種がわかる様になるのです。

例えば、相場サイクルとして、相場がボトムを打つ局面では金融相場が発生しますが、これもマクロを理解できていればこの背景も容易に理解できるでしょう。

今の世界中の常識ですが不況への経済対策はまずは速やかに即効性のある金融政策であることは常識ですから、景気のボトムでは金融相場が発生するのです。

そして、経済政策が景気、相場に与える影響を理解できれば、このボトムを打つ金融相場の発生のタイミングも捉える事ができるのです。

また、この局面では金利敏感株(銀行・不動産)が買われることから、株式資産の中で、金融セクターの比率を高める事でより高いリターンを享受できるのです。

そう、このアセットアロケーションを意識した投資をすることで、あなたの投資の実力は格段にステージが上昇するでしょう。

全ての投資はマクロに通ずるなのです。

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