シャープ買収はパラダイムシフトの兆候だ

僅か10年ほど前には勝ち組で日本を代表する名門シャープが崩壊し、台湾の組立請負企業のホンハイに買収されることがほぼ確実となった。

 

07年には株価も2,000円以上あり時価総額は2兆5千億を超えていたが、今の株価は100円台で時価総額も2千億強と10分の1の価値と評価されている。

 

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しかし、これをシャープ個別の問題なんだと思っていると時代を読み間違えば、私達もシャープと同じ道を辿るリスクが高くなると肝に銘じるべきだ。

 

シャープ崩壊といった書籍が売れているようで、誰がシャープを崩壊させたのかといった企業戦略の間違いや社内政治の混乱などが指摘されている内容だ。

 

確かに、シャープ自身の問題もあった事は否定しないが、それは本質ではないだろう。

 

これは、時代の変化、パラダイムシフトが起こっているためであり、今後も大企業の危機、一方で新興企業の台頭といった新陳代謝が加速すると考えるべきなのだ。

 

シャープだけでなく、同じエレキの雄であった東芝も不正会計で揺れているが、これも単に東芝の個別の問題というよりも、そうさせてしまう様な環境に追いやられているとみるべきなのです。

 

もちろん、どんなに厳しい環境に追い詰められたとしても不正は絶対にゆるさせれませんが。

 

これまで安定成長で業界で揺るぎない地位を確立していた大企業が、あれっ?と思うほど呆気なく陥落する一方で、なんで?と思わせる程の怒涛の急成長を示す企業が増えてきてますね。

 

特に米国でね。

 

Uberって会社をご存じですか?

 

スマホから、タクシーやハイヤーを呼べるサービスを行っている会社です。

 

この会社の成長スピードは圧倒的です。

 

創業は2009年で、5年で5兆円の時価総額を実現しており、武田薬品やキャノンで4兆円台であることからも、Uberの圧倒的な成長スピードがわかるだろう。

 

他にも、Airbnbは、2008年創業で、世界中のユニークな宿泊施設をネットや携帯やタブレットで掲載・発見・予約できるサービスを提供している会社がある。

 

このAirbnbは、あのハイアットホテルの価値を創業から7年程度で超えている。

 

すごくないですか?

 

日本でもAirbnbが認知され始めているが、問題はそんなことではなく、これがこれから訪れる社会の兆候だということです。

 

シャープ崩壊は、これからの時代の変化を示す、最も解り易い例でしょう。

 

なんでシャープは凋落したのか?

 

そう、液晶で赤字が続いたからだ。

 

なんで大赤字なのか?

 

そう、大規模工場といった固定費が莫大だからだ。

 

なんで、そんなになるまでほっといたのか?

 

そう、大規模投資を決定し動き始めれば、責任問題や雇用問題などもあり、そう易々と事業を損切し方向転換できないのが殆どの大企業なのだ。

 

しかし、今は人々の嗜好も多様化し、しかも商品の寿命も短くなってきている。

 

そのため、これまでは水準の高い固定費が資産としての価値を長期間維持できていたものが、短期間で資産価値が無くなり回収できない負債となってしまう時代となっているのだ。

 

一方で、起業するハードルが圧倒的に低くなっているため、Uberなどの革新的な企業が台頭してきている。

 

しかも、既存の大企業の様にコストをかけずに、大企業に劣らない技術や営業力を使うことが可能なのだ。

 

そう、テクノロジーの進化がこれを可能にしているのだ。

 

莫大な広告費をかけなくとも、インターネット、ソーシャルメディアの発達により、口コミで一瞬で広範囲に拡散でき、また自社で開発しなくとも、低価格でクラウドコンピューターで技術を活用できる。

 

まさに、アイデアと情熱さへあれば、良いもの・サービスを生み出せ、しかも世界中にゼロコストで拡散できる時代が到来しつつあるのだ。

 

このようなパラダイムシフトが加速するなか、私達の働き方や教育なども、その新たなパラダイムに適応させなければ、シャープの様に凋落してしまうだろう・・・

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